お母さんの右手
風邪にもインフルエンザにもかからない健康の代名詞のような存在だった母が、ひざから崩れ落ちるように突然、倒れた。
救急車で運ばれていったのは、地元で1番大きな病院。
家族すら数分しか滞在させてもらえない集中治療室に閉じ込められた、意識が戻らない母を前に、お医者さんからは
「最悪の事態も覚悟してください」
と、テレビの中でしか聴くことのないまったく現実味のわかない言葉をかけられた。
***
あれから数年。
まだ、体の半分に麻痺は残っているものの、母は今日も元気に笑っています。
私たちにとっての「普通」とは少しだけ違うお母さんの右手に毎日たくさんのことを問いかけられて
母もわたしも、家族みんなも「幸せ」に感じることが増えました。
これは、今年の母の誕生日に贈ったイラスト。
母と一緒に拾いあつめたお星さまを、ふわふわと舞い上がらせて、みんなの空にも届けていけるといいな。
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